ファンダメンタルズからみて割安な株を探すバリュー型スタイルか、それとも高い成長率が期待できる企業に投資するクロース型スタイルか、スタイルローテーションはするのかなどと専門的なことを考えるときりがなくなります。
マネー誌や投資本には、「運用年数は3年以上のものを狙おう」「総資産総額10億円以上のものを狙おう」「運用期間が自分の運用したい年数以上あるものを狙おう」「一本ではなく、いろんなタイプのものを複数買おう」などと書いてありますが、細かいことを学んでいるあいだに相当の時間が取られてしまいます。
もしもあなたのポートフォリオに投資信託があるならば、ぜひ一度なぜ投資信託を買っているのか、冷静に分析するこ恚をお勧めします。
美しい宣伝文句や魅力的なコマーシャルとは裏腹に、わが国において投資信託(=投信)は、個人投資家の財産づくりに最も有効な投資商品というイメージからほど遠い状況にあります。
残念ながら、個人投資家のおカネを巻き上げる器として駆使されてきた歴史があるからです。
実際これまで、日本において投信は、ぞんざいな扱いがなされてきました。
いわゆる大量設定・大量販売というのが典型例と言えます。
その結果とも言えるのでしょうが、多くの投信は、設定直後の資産規模がいちばん大きくて、時間の経過とともにドンドン残高を減らし、途中で盛り返すことなく、そのまま信託期間を終えることになります。
追加設定が可能なオープン型投信を見てみましょう。
オープン型投信の信託期間はだいたい7~10年。
そのうち2年ぐらいのクローズド期間が設けられています。
クローズド期間とは、安定的な運用のため一定期間は解約を受けつけないようにしたものなのですが、最近は1年あるいは半年に短縮化される傾向にあります。
たとえば、クローズド期間が2年だとしましょう。
運用担当者は設定後1年半ぐらいは全力で運用するのですが、その後はクローズド期間が明けた後の解約に備えるために、持ち株を売って現金を積み増しするようになります。
こうなると、まともな運用などできません。
パフォーマンスが良ければ良いほど、クローズド期間明けの解約売りが待っています。
そのための現金づくりに追い回されている間は本格的な運用などできないのです。
ピクテ銀行などで資産運用を学んだ洋上篤人氏は、こうした日本の投信事情に嫌気が差して、一石を投じるために、自力でさわかみ投信を立ち上げました。
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